手数(読み)でず

  • てかず
  • てすう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

相撲 (わざ) のこと。「相撲伝書」に「百五十有余の手数もすべて四肢,心体の技だからにかなっていないものはない」,「相撲略儀抄」に「相撲手数百七十五手あり」とある。これを「でず」と読むのは吉田司家伝承であるが,熊本地方のなまりでこう発音されたものと思われる。

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デジタル大辞泉の解説

てすう(手数)1」に同じ。「手数をかけた料理」
てすう(手数)2」に同じ。「お手数ですが、よろしくお願いします」
囲碁・将棋などで、ある手段を施すのに必要な着手の数。また攻め合いで、石を打ち上げるために詰めなければならない駄目の数。「手数を読む」「白のほうが手数が長い」
ボクシングで、パンチを出す度数。「手数は多いが有効打が少ない」
それをするのに要する動作・作業などの数。てかず。「手数のかかる料理」
他人のためにことさらにかける手間。てかず。「お手数でもよろしく」「お手数をかけて恐縮です」

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大辞林 第三版の解説

ある事をするための労力。手間。てすう。 -のかからない仕事
碁・将棋などの手の数。てすう。 -が少ない
ボクシングで手を出す回数。
それをするのに必要な動作・細工などの数。また、それが多くて面倒なこと。てかず。 -ばかりかかる仕事
(「お手数をかけます」などの形で)自分のために労力を尽くしてくれた相手に対して感謝する気持ちを表す。 お-をかけてすみません お手数ですがの形で、相手に何らかの依頼を願い出る場合にも用いる。お-ですが、書類の件よろしくお願いいたします

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① それに施すべき手段・手法・技(わざ)などの数。手続きの数。また、それらが多くて煩雑なこと。手間のかかること。てすう。
※風姿花伝(1400‐02頃)二「思ひの外の手かずの入る事もあるべし」
※夜行巡査(1895)〈泉鏡花〉一「お手数(テカズ)を懸(か)けるやうにもなりまする」
② その物事のために、また、他人のために特に力を尽くすこと。てすう。
※為忠集(鎌倉中か)「ふりそむる雨の手かすにあふ花の色の深さを見ましこそすれ」
③ 手出しをする回数。ボクシングなどでいう。
④ 囲碁・将棋で、ある石や駒を打ち上げるまでに要する手の数。
〘名〙
① てまひまのかかること。めんどうなこと。てかず。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉四「しばしの手数(テスウ)も省かんとて」
② 他人のために尽力すること。骨おり。てかず。
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉五「紙の中なる紙幣こそ、手数(テスウ)をかけし礼心」
※道草(1915)〈夏目漱石〉一〇二「何うも御手数(テスウ)でした、ありがたう」

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