…遺品としては元徳3年(1331)在銘の,当麻(たいま)寺の〈水船形手水鉢〉が古いものに属する。 手水鉢は書院や方丈などの縁先にも設けられるようになり,14世紀の《法然上人絵伝》では,木の柱を立てて台を据え,その上にひしゃくをそえた曲物(まげもの)の手水桶(ちようずおけ)を置いたり,筧(かけい)で水をひき,縁先に生けこみにした手水鉢の描写がある。のちには厠(かわや)の出入口近くに手水鉢を置くことが一般となり,厠のこと,また用便や洗面,手洗いをも手水と呼ぶようになった(便所)。…
※「手水桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...