手袋を引く(読み)テブクロヲヒク

デジタル大辞泉 「手袋を引く」の意味・読み・例文・類語

手袋てぶくろ・く

鷹が片脚を腹毛の中に入れる。転じて、手を引っ込ませる。かかわりをもたないように手出しをしない。〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「手袋を引く」の意味・読み・例文・類語

てぶくろ【手袋】 を 引(ひ)

  1. 手をひっこませる。特に、鷹などの鳥が片脚を腹毛の中に入れる。また、関わりをもたないように手出しをしない。手を引く。
    1. [初出の実例]「荒鷹をこしらへつかふやう、よいあかつきにすゑべし。手にはかへりをさし、身むしりをして手袋をひきなどするなり」(出典:鷹秘抄(14C前))
    2. 「ひたすらにあまの子のあさましとのみ思ひあなづりて、都の商人も手袋ひきたるためしおほしとかや」(出典:俳諧・本朝文選(1706)二・賦類・後麿山賦〈去来〉)

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