打ち羽振く(読み)ウチハブク

デジタル大辞泉 「打ち羽振く」の意味・読み・例文・類語

うち‐はぶ・く【打ち羽振く】

[動カ四]羽ばたく。
「―・きとりは鳴くともかくばかり降り敷く雪に君いまさめやも」〈・四二三三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「打ち羽振く」の意味・読み・例文・類語

うち‐はぶ・く【打羽振】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
  2. 鳥が羽ばたきする。羽ばたく。はぶく。
    1. [初出の実例]「打羽振(うちはぶき)(とり)は鳴くともかくばかり降り敷(し)く雪に君いまさめやも」(出典万葉集(8C後)一九・四二三三)
  3. 鳥のはばたきのように、袖などがひらひらする。
    1. [初出の実例]「迦葉尊者の裳(も)の裾(すそ)文殊の袂(たもと)にうちはぶき」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)

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