打扇(読み)うちおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「打扇」の意味・読み・例文・類語

うち‐おうぎ ‥あふぎ【打扇】

〘名〙
能楽で用いる扇。演役では素袍上下(すおうかみしも)の直面男(ひためんおとこ)、そのほか地謡方(じうたいかた)囃子方(はやしかた)、後見方は皆持ち、正式には素謡(すうたい)にも用いる。鎮扇(しずめおうぎ)折扇
舞台で、扇で人を打つしぐさ

うち‐あお・ぐ ‥あふぐ【打扇】

〘他ガ四〙 (「うち」は接頭語) 扇やうちわなどを動かしてさっと風を起こす。
源氏(1001‐14頃)東屋乳母(めのと)うちあふぎなどして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android