精選版 日本国語大辞典 「打矢」の意味・読み・例文・類語 うち‐や【打矢】 〘 名詞 〙① 弓を用いないで、手で打ちつける矢。矢箆(やがら)は太くて短く、雉(きじ)の引尾(ひきお)の類で三枚羽に矧(は)ぎ、矢筈(やはず)に小孔をあけ、組紐を通して腕貫(うでぬき)とする。矢の根は大きく、垂直な直矢尻(すやじり)の類を使用する。手突矢(てつきのや)。手矢(てや)。[初出の実例]「是は一統に打矢を腰にさされたり」(出典:信長公記(1598)一四)② 壺の中に矢を投げ入れる遊戯。壺打ち。壺投げ。[初出の実例]「うち矢とあるは投壺といふとみえたり」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)四)③ 射芸の語。的にあたっても、よくおちつかない矢。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例