投棄・投捨(読み)なげすてる

精選版 日本国語大辞典 「投棄・投捨」の意味・読み・例文・類語

なげ‐す・てる【投棄・投捨】

〘他タ下一〙 なげす・つ 〘他タ下二〙
① 投げてすてる。投げだす。また、捨てようとしてほうりだす。すてる。うっちゃる。なげうつ。
書紀(720)神代下(兼方本訓)「言訖(のたまひをは)りては後手(しりへて)投棄(ナケステ)(あたへ)たまへ」
古今著聞集(1254)一二「賀茂神主能久と相撲(すまひ)をとらせられけるに、能久とりて池の面へ七八尺ばかりなげすてたりければ」
② やりかけの事をほうりだしてそのままにしておく。ほったらかす。
渦巻ける烏の群(1928)〈黒島伝治〉六「何もかも投げすてて逃げ出さうと瞬間に心がまへたくらゐだった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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