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投票のパラドックス とうひょうのパラドックスparadox of voting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

投票のパラドックス
とうひょうのパラドックス
paradox of voting

投票において順位づけが決まらず,循環してしまうことを指す。3人から成る社会を考えたときに,この3人が3つの選択肢を順位づけて選んだとする (a>b>c,b>c>a,c>a>b) 。そして,この集団全体でどれが望ましいかを多数決で決める。そうしたときに,選択肢a, bで比べると3人のうち (1) ,(3) がa>bとし,b, cについては (1) ,(2) がb>cとする。推移律を使えば,a>cとなるはずが,実際には (2) ,(3) がc>aであり,a>b>c>a…という循環が起こってしまう。このパラドックスは,コンドルセや J.C.ボルダが発見したため,コンドルセ効果とも呼ばれる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典内の投票のパラドックスの言及

【社会的選択理論】より

… たとえば,単純多数決ルールは,個人的判断を社会的判断へと集計する代表的ルールの一つである。ところでこのルールは,各個人が矛盾のない判断を表明していても,それらを集計した社会的判断が循環的矛盾を生むという〈投票のパラドックス〉の可能性を含むという事実が,古くフランスの啓蒙思想家M.J.A.N.deコンドルセにより発見された。社会的選択理論における古典的成果とされるK.J.アローの一般可能性定理general possibility theoremは,このようなパラドックスは単純多数決ルールにのみ固有の欠陥ではなく,実は民主的な集計ルール一般が避けえない難点であるということを論証したものである。…

※「投票のパラドックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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