抗腫瘍性サイトカイン(読み)こうしゅようせいサイトカイン(その他表記)antitumor cytokine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抗腫瘍性サイトカイン」の意味・わかりやすい解説

抗腫瘍性サイトカイン
こうしゅようせいサイトカイン
antitumor cytokine

リンパ球などの免疫担当細胞によって産生され,マクロファージやTリンパ球,NK細胞の抗腫瘍作用を高めるだけでなく,生体のさまざまな反応にもかかわっている物質の総称。中でもインターフェロン (IFN) ,インターロイキン2 (IL-2) ,腫瘍壊死因子 (TNF) の3つは生物学的な反応修飾物質としてよく使われている。 IFNは,もともとは体内の細胞がウイルスより身を守るために分泌する物質として見い出されたものであるが,抗腫瘍免疫を増強し,それ自身でも癌の増殖を抑えることができる。実際に腎臓癌や血液腫瘍の一つである多発性骨髄腫に投与され,有効性が確認されている。 IL-2は,ヘルパーT細胞というリンパ球の一種から産生される物質で,キラーT細胞や LAK細胞といった癌細胞を強く障害するリンパ球を誘導する作用がある。 TNFは,マクロファージから分泌され,癌細胞を直接破壊することのできる物質で,白血病などで効果が認められているが,副作用が強いのが難点である。

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