折宇村
おりうむら
[現在地名]木頭村折宇
西宇村の西、那賀川上流両岸および支流栩谷川・折宇谷川・南川と南川支流野久保谷川流域の山間部に位置する。北は岩倉村(現木沢村)、南は平井村(現海南町)・土佐国魚梁瀬村(現高知県馬路村)と接する。海部郡木頭村の枝村で木頭上山村に含まれる。慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される国絵図には「おりう」とみえる。寛永五年(一六二八)の木頭上山村検地帳(木頭村誌)によると高四八石余、田一町八反余・畑六町八反余・伐畑一〇町九反余、茶園六三六坪、漆四六本、かじ一千四三。名負人の肩書に山廻、道作、山伏などがある。正保国絵図によると「木頭之内上折宇村」「木頭之内宇井内村」「木頭之内阿世か野村」とある。現通称名には宇井の内、畦ヶ野がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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