玉蜀黍(読み)トウモロコシ

デジタル大辞泉の解説

とう‐もろこし〔タウ‐〕【玉黍】

イネ科の一年草。高さ2~3メートル。は中に白い髄が詰まり、節に細長い葉が互生する。夏、茎頂に雄花穂を円錐状につけ、雌花穂は中ほどの葉の付け根につける。雌花は太い軸に多数規則正しく並び、数枚の苞(ほう)に包まれ、毛状の花柱を出している。種子は扁円形で、でんぷんに富み、食用および飼料にする。アメリカ熱帯地方の原産で、日本へは天正の初めに渡来。とうきび。まきび。南蛮きび。 秋 花=夏》

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大辞林 第三版の解説

とうもろこし【玉蜀黍】

イネ科の一年草。熱帯アメリカ原産。稲・小麦とともに世界の三大穀物の一。食用・飼料とするため、世界各地で広く栽培される。茎は高さ2メートル 内外。葉は大形で、広線形。雌雄同株。夏、茎頂に雄花穂を、茎の中ほどの葉腋に雌花穂をつけ、毛髪状の花柱を総ふさのように出す。果穂は長さ約20センチメートルとなり、黄色の扁平な穎果えいかが多数中軸に列をなしてつく。穎果はデンプンに富む。デントコーン・フリントコーン・スイートコーン・ポップコーンなどの栽培変種がある。南蛮黍なんばんきび。唐黍とうきび[季] 秋。

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

玉蜀黍 (トウモロコシ)

学名:Zea mays
植物。イネ科の一年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

とう‐もろこし タウ‥【玉蜀黍】

〘名〙 イネ科の一年草。アメリカ大陸熱帯地方の原産で、世界中に広く栽培されている。高さ一・五~三メートル。茎は円柱状で節がある。葉は線状披針形で大きく、上面に短毛を密生し、基部は鞘(さや)となって茎を包む。雌雄同株。夏、茎頂に長い分枝状の雄花穂をつけ、葉腋に数枚の鞘葉に包まれた円柱状の果穂をつける。果穂は先端から長い毛状の花柱を出し、中軸には偏円形の果実が八~一六列に規則正しく並ぶ。果実は澱粉(でんぷん)に富み、食用や家畜の飼料に用いられる。漢名、玉蜀黍。とうきび。なんばん。こうらいきび。たまきび。《季・秋》
▼とうもろこしの花《季・夏》 〔本朝食鑑(1697)〕
[語誌](1)モロコシ(蜀黍)の上にトウ(唐)を冠したもの。本来、モロコシも中国の意であるから、さらにトウを付けるのは不自然だが、先に日本に渡来したモロコシの語源が忘れられ、後に渡来した「蜀黍」が「中国から伝わった蜀黍」として命名されたものか。また、トウモロコシという語形は、現代では関東を中心に分布しているが、その北隣にトウキビ系の語が、西隣にモロコシという語形が分布するので、この二語系の混淆とも考えられる。
(2)中国経由で日本に渡来したかどうかは明らかでなく、挙例の「本朝世事談綺」のように南蛮渡来と考えるものもある。そのため、ナンバンキビをはじめとする、ナンバンを冠した語形も多くある。

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