木頭上山村(読み)きとうかみやまむら

日本歴史地名大系 「木頭上山村」の解説

木頭上山村
きとうかみやまむら

那賀川の上流に位置する。海部かいふ郡に属し、木頭下山村と合せて木頭村と総称する。寛永五年(一六二八)の木頭上山村検地帳(木頭村誌)によると、海川かいかわ(現上那賀町)すけ村・大久保おおくぼ村・出原いずはら村・和無田わむだ村・南宇みなみう村・西宇村・上折宇かみおりう村・北川きたがわ村九ヵ村を書上げており、合計高四八二石余、田三五町四反・畑二八町六反余・伐畑四四町余、茶園五千六八九坪、漆七八八本、かじ(楮の一種)五千六九九株。大久保村はのち助村に含まれる。文化一〇年(一八一三)の高都帳では木頭上山村高四八四石余とあり、そのうちに前記の大久保村以外の八ヵ村の各高も記載する。「阿波志」では木頭上山村は支落として海河(海川)・助・ワンダ(和無田)・南宇・西宇・折宇・北川の七ヵ村があり高四八五石、出原村は木頭上山村の本村となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報