精選版 日本国語大辞典 「抱地」の意味・読み・例文・類語 かかえ‐ちかかへ‥【抱地】 〘 名詞 〙① 江戸時代、所有地のこと。特に、放置したまま所有する土地をいう。扣地(ひかえち)。持地。抱地所。抱地面。[初出の実例]「抱屋敷、抱地有レ之分、〈略〉脇書に相記、可レ被二指出一候」(出典:日本財政経済史料‐八・土木・邸宅・延享三年(1746)八月一六日)② 江戸時代、武士や町人が百姓から買い取って所有した田地。元祿四年(一六九一)以降は家作することなどを禁じられ、野田のまま所持しなければならなかった。〔禁令考‐前集・第三・巻二六・享和元年(1801)〕③ 薩摩藩で、郷士が藩主の許可を得て開墾した土地。検地門割(かどわり)の対象から除かれ、永久に使用収益権を認められた。かけち。仕明地(しあけち)。持留(もちどめ)。〔諸郷栄労調(1805)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例