抱茗荷(読み)だきみょうが

精選版 日本国語大辞典 「抱茗荷」の意味・読み・例文・類語

だき‐みょうが‥めうが【抱茗ミャウ荷】

  1. 〘 名詞 〙 紋所の名。向かいあった茗荷の芽を図案化したもの。
    1. [初出の実例]「風はらむ帆と帆柱は抱き茗荷」(出典:雑俳・雪の虎(1709))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の抱茗荷の言及

【軍服】より

…1861年(文久1)の幕府のお触書で,海軍士官は艦内に限って革靴をはくのを許され,それを手始めに洋風化が進み,日本で最初に洋服一式を着こなしたのはおそらく海軍士官であろう。68年,箱(函)館五稜郭に拠った榎本武揚以下の人々は,袖に金線を巻いたフロックコートに蝶ネクタイ,帽章はのちに抱茗荷(だきみようが)と俗称するところの,錨と桜花を桜葉で抱いた紋章をつけていた。維新政府は70年に海軍はイギリス式と布告し,服装もイギリス式だが,士官帽前章は幕府海軍のものを踏襲し,礼服の襟の金鏽は日本らしく桜の花葉と錨をアレンジし,イギリスではV形の善行章を∧形に変えた。…

※「抱茗荷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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