拗けがまし(読み)ネジケガマシ

デジタル大辞泉 「拗けがまし」の意味・読み・例文・類語

ねじけ‐がま・し〔ねぢけ‐〕【×拗けがまし】

[形シク]正常ではない。ひねくれているようである。
「世にまぎれたるも、―・しきおぼえもなきほどは」〈更級

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拗けがまし」の意味・読み・例文・類語

ねじけ‐がまねぢけ‥【拗がまし】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「がまし」は接尾語 )
  2. 心がねじけているようである。ひねくれている傾向がある。すなおでない。ひがみっぽい。
    1. [初出の実例]「ねぢけがましきおぼえだになくは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
    2. 「世にまぎれたるもねじけがましきおぼえもなきほどは」(出典:更級日記(1059頃))
  3. 正常でない。不自然である。どことなく変わって感じられる。
    1. [初出の実例]「ゆかり睦び、ねぢけがましき様にて、おとども聞き、おぼすところ侍りなん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android