拝借金(読み)はいしゃくきん

精選版 日本国語大辞典 「拝借金」の意味・読み・例文・類語

はいしゃく‐きん【拝借金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 拝借した金銭
    1. [初出の実例]「拝借金は返せないけれども」(出典:家族会議(1935)〈横光利一〉)
  3. 江戸時代武家などが幕府から金を借りること。また、その金。
    1. [初出の実例]「うるしのはいしゃく金百両かりたる人あり」(出典:咄本・かの子ばなし(1690)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の拝借金の言及

【貸付金】より

…貸付銀ともいい,正しくは御貸付金という。〈貸付金〉は利殖を目的としているが,幕府貸出金のうちには,このほか幕府が純粋に救済を目的として恩貸した〈拝借金〉と,不時の立替えを幕府が行う〈立替金〉とがあった。これら3種の貸出金はその目的からいって,貸付金は利付貸し,拝借金と立替金とは無利息貸しを原則とした。…

※「拝借金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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