捌くる(読み)サバクル

デジタル大辞泉 「捌くる」の意味・読み・例文・類語

さばく・る【×捌くる】

[動ラ四]取り扱う。処理する。取り計らう。
「魚―・りける所に」〈沙石集・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「捌くる」の意味・読み・例文・類語

さばく・る【捌・裁】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. とりあつかう。とりはからう。処理する。捌く。
    1. [初出の実例]「あぶらさばくりしては〈略〉かならず手をのごひて、文をさばくるべき也」(出典:却癈忘記(1235)上)
    2. 「朝な夕なの渡居(わたらひ)を、さばくる者もなければ」(出典源平盛衰記(14C前)九)
  3. もてあそぶ。いじくりもてあそぶ。
    1. [初出の実例]「あふぎをのみさばくりゐければ」(出典:御伽草子・花子ものぐるひ(室町時代物語大成所収)(江戸初))
  4. ( 裁 ) 善悪理非などを勝手に判断する。裁断する。決めつける。
    1. [初出の実例]「人のよしあし、さはくらず」(出典:仮名教訓(室町後))

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