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捍撥画 かんばちが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

捍撥画
かんばちが

琵琶,阮咸 (げんかん) など東洋古代の弦楽器の捍撥,すなわち撥の当る面を保護するために張られた皮に描かれた絵。捍撥の部分には美しい細密画を描く習慣があり後世まで続いた。代表的な遺品として正倉院の琵琶4面と阮咸2面の捍撥画があり,皮の上を顔料で下塗りして彩画し,さらに全体に油を塗って表面を保護している。なかでも『騎象奏楽図』 (琵琶) はとりわけ精巧で,中国,唐代のすぐれた山水,人物表現を伝えるのに対し,『狩猟宴楽図』 (琵琶) ,『樹下囲碁図』 (阮咸) などは,古様な表現技法のうえに新様を取入れた日本の作品とみられる。ともに8世紀絵画様式の展開を示す貴重な資料。

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