掃攻効率(読み)そうこうこうりつ(その他表記)sweep efficiency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「掃攻効率」の意味・わかりやすい解説

掃攻効率
そうこうこうりつ
sweep efficiency

2次回収法において,圧入流体 (水,ガス) が油層内を有効に通過した容積の油層容積に対する比率。掃攻効率は,圧入流体と原油の比重差による重力分離や有効浸透率粘度の違いに起因する易動度化,油層内浸透率分布などにより大きく影響を受ける。易動度比に関連するフィンガリング現象や,油層内浸透率の差異によるチャネリング現象などは掃攻効率を低下させる顕著な例である。たとえば易動度比は圧入流体の易動度と原油の易動度の比で表わされるが,これが大きい場合流体と原油とが不規則に混合する結果,流体が原油を突き抜けて流れるフィンガリング現象を起し,掃攻効率は著しく減退する。また油層内に浸透率の高い部分が存在する場合,圧入流体がそこで集中して流れるため原油に有効に働かず,産出井まで素通りしてしまうチャネリング現象を起す。

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