易動度(読み)いどうど(その他表記)mobility

翻訳|mobility

日本大百科全書(ニッポニカ) 「易動度」の意味・わかりやすい解説

易動度
いどうど
mobility

移動度ともいう。電気を帯びた粒子が電場によって動かされるとき、その動きやすさをいう。電場Eによって粒子が平均速度vを得ているとき、易動度μはμ=v/Eで与えられる。物体の単位体積(たとえば1立方メートル)の中にn個の荷電粒子があり、それぞれがeの電気量を運ぶとすれば、易動度μを使って電気伝導度σをσ=neμと表すことができる。易動度は半導体の電気伝導を議論するときによく使われる。半導体中で電気を運ぶのは普通、電子と正孔(せいこう)(半導体の結晶において電子が抜けてできた空孔。正の電荷のようにふるまう)であるから、電子と正孔の単位体積当りの数がそれぞれnenhであり、易動度がそれぞれμeとμhであるとすると、この半導体の電気伝導度は次の式で表される。

  σ=neeμenheμh
[野口精一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む