掛け外す(読み)かけはずす

精選版 日本国語大辞典 「掛け外す」の意味・読み・例文・類語

かけ‐はず・す‥はづす【掛外・懸外】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. かけていたものを、はずす。車にかけてある牛を、車からはずす。また、車を牛からひきはずす。
    1. [初出の実例]「院御所にまゐりついて、車かけはづさせ、うしろよりおりむとしければ」(出典:平家物語(13C前)八)
    2. 「『さらば安楽寿院の方へ御車を向て、かけはづすべし』と仰ければ、則ち牛をはづし、西の方へおしむけ奉れば」(出典:保元物語(1220頃か)下)
  3. かけそこなう。鳥などに、網をかぶせて捕えようとして、かぶせそこなう。
    1. [初出の実例]「頼盛も甲を打ちかたぶけ打ちかたぶけ、あひしらはれければ、五六度はかけはづしけるが」(出典:平治物語(1220頃か)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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