…さらに幕末になると,衿,袖のつかない長方形の夜着が生まれた。これは四周に額縁のような縁をつけたもので,敷具の蒲団と同じ形であるために(幕末までは敷蒲団も上蓆と同じ額縁つきの形であった),夜着とよばず掛蒲団とか大蒲団とよび,敷くほうは敷蒲団とよぶようになった。しかし実際にはこうした寝具を使えたのはごく一部で,大部分の農村では薦や蓆,藁(わら),藁叺(わらかます),籾殻,山村ではマダ(科(しな))の樹皮や籐,苧屑(おくそ)を詰めた夜衾,また漁村では海草を麻袋に詰めるといった,原始時代以来の寝具が使われていた。…
※「掛布団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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