採銅使(読み)さいどうし

精選版 日本国語大辞典 「採銅使」の意味・読み・例文・類語

さいどう‐し【採銅使】

  1. 〘 名詞 〙 平安時代、銅を採掘する責任者として臨時に任命された官人
    1. [初出の実例]「以長門国医師従八位下海部男種麿採銅使」(出典日本三代実録‐貞観元年(859)二月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の採銅使の言及

【採銅所】より

…奈良・平安時代に主として鋳銭用の銅・鉛を採掘するため,産地に設けた官営の機関。長官が採銅使で9世紀後期に長門国採銅使海部男種麿,備中国採銅使弓削秋佐の名がみえ,秋佐はのち長門国採銅使と鋳銭司判官を兼任している。採銅所には使の下に銅手あるいは銅工(製錬工),掘穴手(坑夫)が所属し,また郡中の徭夫を徴集し,銅・鉛を採掘製錬した。…

※「採銅使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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