(読み)セイ

普及版 字通 「掣」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] セイ
[字訓] ひく・おさえる

[字形] 形声
声符は制(せい)。〔爾雅、釈訓〕に「(へいほう)は掣曳(せいえい)なり」とあって、人を制して従わせることをいう。また他に干渉して、その自由を妨げ制することを掣肘という。

[訓義]
1. ひく、ひかえる。
2. おさえる、ひきとめる、なびく。
3. ぬく、のばす、ぬきとる。

[古辞書の訓]
名義抄〕掣 ヒク・サク・ツミサク・ヒキ(サ)ク・ヒカフ 〔字鏡集〕掣 ウツ・トル・サク・ヒク・モツ・ツカス・ツクロフ・ニギル・ムラガル・ケヅル・ナガシ・ヒサク・ヒカフ

[語系]
掣thjiat、制・製tjiatは声義近く、制・製は裁制。木には制、衣には製という。人を牽制するような行為には掣という。

[熟語]
掣曳掣閲・掣回掣獲・掣御掣牽・掣手掣取掣袖掣縦掣簽掣顫掣籤掣断・掣肘・掣電掣頓掣臂掣筆
[下接語]
鉗掣・揮掣・携掣・牽掣・鉤掣・手掣・電掣・輓掣・飛掣

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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