掴まる(読み)つかまる

精選版 日本国語大辞典 「掴まる」の意味・読み・例文・類語

つかま・る【掴・捕・捉】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 手で物にしっかりととりすがる。しがみつく。すがる。
    1. [初出の実例]「お勢が開懸けた障子に掴まッて」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
  3. とらえられる。手でおさえられる。また、その場にとどめさせられる。ひきとめられる。
    1. [初出の実例]「此ぼくねんじんにつかまって、みじめヱ見るぜ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
    2. 「鯉がひとりでに飛あがって氷の上でつかまるといふが」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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