掻き散らす(読み)カキチラス

デジタル大辞泉 「掻き散らす」の意味・読み・例文・類語

かき‐ちら・す【×掻き散らす】

[動サ五(四)]
勢いよく散らす。「くもの子を―・すように逃げてしまった」
手などの先であちこちひっかく。
「せはしげにくしかしらを―・し/凡兆」〈猿蓑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き散らす」の意味・読み・例文・類語

かき‐ちら・す【掻散】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ( 「かき」は接頭語 ) 勢いよく散らす。
    1. [初出の実例]「攪散芝(カキチラシ)散る花とのみふる雪は雲のみやこの玉のちるかも」(出典:元祿版本新撰万葉(893‐913)上)
  3. 手、足などの先で、あちこちひっかく。
    1. [初出の実例]「せはしげに櫛でかしらをかきちらし〈凡兆〉 おもひ切たる死ぐるひ見よ〈史邦〉」(出典:俳諧・猿蓑(1691)五)

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