掻き添ふ(読み)カキソウ

デジタル大辞泉 「掻き添ふ」の意味・読み・例文・類語

かき‐そ・う〔‐そふ〕【×掻き添ふ】

[動ハ四]ものにより添う。
「暗き戸のはさまに―・ひて待ち立てるほど」〈今昔・三〇・一〉
[動ハ下二]髪の毛などを手を添えてかきなでる。
「ほの見えし尾花すゑたる妹が髪いつゆるるかに―・へて寝む」〈木工権頭為忠百首〉

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精選版 日本国語大辞典 「掻き添ふ」の意味・読み・例文・類語

かき‐そ・う‥そふ【掻添】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「かき」は接頭語 ) ものによりそう。
    1. [初出の実例]「暗き戸の迫(はさま)に掻副(かきそひ)て待立てる程、多く年を過す心地なるべし」(出典今昔物語集(1120頃か)三〇)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
    1. 手を添えてかきなでる。
      1. [初出の実例]「ほの見えし尾花すゑなるいもが髪いつゆるるかにかきそへて寝む〈源仲正〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)恋)
    2. ( 「かき」は接頭語 ) 添える。

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