掻き登る(読み)カキノボル

デジタル大辞泉 「掻き登る」の意味・読み・例文・類語

かき‐のぼ・る【×掻き登る】

[動ラ五(四)]物に手をかけて登る。
杉林のところから―・って来たのよ」〈康成雪国

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き登る」の意味・読み・例文・類語

かき‐のぼ・る【掻登】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 とりついてのぼる。また、「かき」が接頭語化して、「のぼる(登)」を強めていう。
    1. [初出の実例]「やうやうかきのぼりて今、巣のもとに、登らんとするほどに」(出典:古本説話集(1130頃か)六四)
    2. 「杉林のところから掻き登って来たのよ」(出典:雪国(1935‐47)〈川端康成〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android