掻き紛る(読み)カキマギル

デジタル大辞泉 「掻き紛る」の意味・読み・例文・類語

かき‐まぎ・る【×掻き紛る】

[動ラ下二]紛れて人目につかない。平凡である。
「世の常の覚えに―・れたれば」〈・薄雲〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き紛る」の意味・読み・例文・類語

かき‐まぎ・る【掻紛】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「かき」は接頭語 )
  2. 入りまじってわからなくなる。しのびかくれる。
    1. [初出の実例]「昼などもかきまぎれおはします程に、ただにもあらずなり給にけるを」(出典:栄花物語(1028‐92頃)若ばえ)
  3. 特に秀でた所もなく、人目につかなくなる。ありふれている。
    1. [初出の実例]「世の常の覚えにかきまぎれたらば、さるたぐひなくやはと思ふべきを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)薄雲)

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