掻き絶ゆ(読み)カキタユ

デジタル大辞泉 「掻き絶ゆ」の意味・読み・例文・類語

かき‐た・ゆ【×掻き絶ゆ】

[動ヤ下二]連絡がすっかり絶える。音沙汰がなくなる。
「また―・えて十余日になりぬ」〈かげろふ・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き絶ゆ」の意味・読み・例文・類語

かき‐た・ゆ【掻絶】

  1. 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 ( 「かき」は接頭語 ) ある物事がぱったり行なわれなくなる。また、物の姿などが見えなくなる。特に連絡や通信などが全く途絶える。音沙汰がなくなる。
    1. [初出の実例]「又かきたえて十よ日になりぬ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)
    2. 「ふる雪にたくもの煙かき絶てさびしくもあるかしほがまの浦〈藤原兼実〉」(出典:新古今和歌集(1205)冬・六七四)

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