掻き遣る(読み)カキヤル

デジタル大辞泉 「掻き遣る」の意味・読み・例文・類語

かき‐や・る【×掻き遣る】

[動ラ四]
髪の毛を手で払いのける。
御髪みぐしのこぼれかかりたるを―・りつつ」〈総角
隅の方へ寄せる。
「みなほかざまに火を―・りて」〈・二九八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻き遣る」の意味・読み・例文・類語

かき‐や・る【掻遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 髪の毛を手で払いのける。
    1. [初出の実例]「髪かきやり給ふ手つきいとうつくしげなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
  3. 隅の方へ寄せる。かきのける。
    1. [初出の実例]「みなほかざまに火をかきやりて、炭を重ね置きたるいただきに火を置きたる、いとむつかし」(出典:枕草子(10C終)二九八)
  4. 手で押してあける。
    1. [初出の実例]「帷子(かたびら)を、すこしかきやり給へれば例の、いとつつましげに、とみにもいらへ聞へ給はず」(出典源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む