掻綰(読み)かいわぐむ

精選版 日本国語大辞典 「掻綰」の意味・読み・例文・類語

かい‐わぐ・む【掻綰】

〘他マ四〙 (「かい」は接頭語) 輪のように曲げて丸くする。曲げて輪にする。また、まるめこむ。かいわがぬ。わぐむ。わがぬ。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「良(らう)中将朝臣(あそん)は、下の袴(はかま)をきて、みなかいわぐみて走らるめりし」

かい‐わが・ぬ【掻綰】

〘他ナ下二〙 =かいわぐむ(掻綰)
大和(947‐957頃)一〇三「いとかうばしき紙に、切れたる髪を少しかいわがねて包みたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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