掻鬢(読み)かきびん

精選版 日本国語大辞典 「掻鬢」の意味・読み・例文・類語

かき‐びん【掻鬢】

  1. 〘 名詞 〙 江戸初期に、武家の元服以前の青年の間で結われた髪型。鬢を耳の上から前髪のわきまでかきあげ、髷(まげ)の根を高くして束ねたもの。
    1. [初出の実例]「武家の前髪の者はかき鬂、年老の人はあはせ鬂といふに結束(ゆひ)けり。かきびんは耳のうへより前髪の際迄、かきあげて束ね」(出典随筆・塵塚談(1814)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android