デジタル大辞泉 「結束」の意味・読み・例文・類語 けっ‐そく【結束】 [名](スル)1 ひもや縄などで結んで束にすること。「角材を一〇本ずつ結束する」2 志を同じくする者が団結すること。「仲間の結束が固い」「みんなで結束して事に当たる」3 衣服や甲冑かっちゅうを身に着けること。身じたくすること。「夜半に―して、…剣が峰の天頂迄登って」〈漱石・それから〉[類語](1)絡げる・束たばねる・束つかねる・括る・ひっくくる・ひっくるめる・纏まとめる・取り纏める・一纏め・十把一絡げ/(2)団結・大同・大同団結・一致・合致・符合・吻合・揃う・暗合・整合 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「結束」の意味・読み・例文・類語 けっ‐そく【結束】 〘 名詞 〙① 物を紐や縄などでしばること。ゆわえること。[初出の実例]「上人結束故郷帰、休レ看二天辺野鴨飛一」(出典:空華集(1359‐68頃)二・白雲不聞師有偈贈恢侍者帰京次韻兼簡西雲東陵東山別源二大老云)「それは、葉銭一〇〇文ずつを銭差しに通したものを二〇差しずつ結束したものであった」(出典:円(1963)〈鈴木武雄〉二)[その他の文献]〔瑯記‐巻上〕② 束縛すること。拘束。[初出の実例]「思ふに尋常(よのつね)の喜怒哀楽は、曾て此人の感情をして、結束(ケッソク)せしむるに足らざるならん」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一一)[その他の文献]〔李白‐古風〕③ 志を同じくする者が互いにかたく結合すること。団結。結集。[初出の実例]「衆乃結束北還」(出典:日本外史(1827)一)「皆結束して塾の庭に勢揃へする頃は」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉二)④ 身支度をすること。衣服や甲冑(かっちゅう)などを身につけること。結装。[初出の実例]「自然に、悠々として、件の結束した灰色に水を浴せたやうな月下の姿は近くなった」(出典:玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉八)[その他の文献]〔異苑‐巻八〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「結束」の読み・字形・画数・意味 【結束】けつそく たばねる。拘束する。〔文選、古詩十九首、十二〕滌(たうでき)して志を放(ほしいまま)にせん 何爲(なんす)れぞ自ら結束する字通「結」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報