揉み潰す(読み)モミツブス

デジタル大辞泉 「揉み潰す」の意味・読み・例文・類語

もみ‐つぶ・す【×揉み潰す】

[動サ五(四)]
もんでつぶす。「虫を―・す」
力ずくで負かす。「大軍に―・される」
強引なやり方で消し去る。握りつぶす。「スキャンダルを―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「揉み潰す」の意味・読み・例文・類語

もみ‐つぶ・す【揉潰】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. こすり合わせてつぶす。
    1. [初出の実例]「彼等のハンケチは彼等に代って鼻糞をほじるのである。ほじらないまでも揉み潰すのである」(出典:大発見(1909)〈森鴎外〉)
  3. もみくちゃにしてつぶす。力まかせに強引につぶす。めちゃめちゃにつぶす。
    1. [初出の実例]「あのたはけでは久しうは堪へまい、寄てそそり上て急にもみつぶせ」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)六)
  4. 強引に揉み消す。にぎりつぶす。
    1. [初出の実例]「あらゆる手段を尽して此醜態を揉み潰さうとした」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)

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