揚子褶曲帯(読み)ヤンツーしゅうきょくたい

最新 地学事典 「揚子褶曲帯」の解説

ヤンツーしゅうきょくたい
揚子[扬子]褶曲帯

Yangtze fold belt

揚子地塊と中朝地塊が三畳紀に衝突した結果生じた造山帯。秦嶺チンリン帯とも。南フェルゲンツの内部構造をもち,南側に前縁堆積盆地と衝上断層帯を,北部に引張性堆積盆地を伴う。中央部の大別山地域にはダイヤモンドやコーサイトを変成鉱物にもつ超高圧変成岩類(エクロジャイト・ざくろ石かんらん岩・角閃岩・片麻岩など)が分布するが,西方へ向かうにつれて圧力は低下して中圧型変成帯へと移り変わり,チベット高原入口には三畳紀の衝突に伴う巨大デルタ堆積体が分布。変成岩の放射年代は2.3億~2.2億年を示し,揚子地塊と中朝地塊の衝突年代と対応。変成帯の東方延長はタンルー断層沿いに断続的に発達するが,黄海から東側,すなわち朝鮮半島から日本列島にかけての分布が不明瞭。原岩の種類,変成年代,変成作用の温度・圧力条件から判断して,変成帯は沃川帯ではなく,さらに北方の韓国・北朝鮮国境沿いに発達するリムジン川褶曲帯へと連続すると思われる。日本列島への連続は三郡変成帯ではなく,宇奈月帯,日立変成岩,および高貫変成岩へと断続的に続くと思われる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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