撥ね掛ける(読み)ハネカケル

デジタル大辞泉 「撥ね掛ける」の意味・読み・例文・類語

はね‐か・ける【×撥ね掛ける】

[動カ下一][文]はねか・く[カ下二]
水・泥などをはねとばしてかける。「あやまってソース上着に―・ける」
責任や罪を他の人になすりつける。
「アレコソ其ノ熟柿ヲバ食ベタレト―・キョウズルニ」〈天草本伊曽保・イソポが生涯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「撥ね掛ける」の意味・読み・例文・類語

はね‐か・ける【撥掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]はねか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 土などをはねあげてふり掛ける。
    1. [初出の実例]「土はねかけて、家を思ふままにつくりてけり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一三)
  3. 水などをはねとばしてかける。
  4. 人に罪をなすりつける。責任を転嫁する。
    1. [初出の実例]「アレコソ ソノ ジュクシヲバ タベタレト fanecaqeôzuruni(ハネカキョウズルニ)」(出典:天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android