擦付け木(読み)スリツケギ

デジタル大辞泉 「擦付け木」の意味・読み・例文・類語

すり‐つけぎ【擦(り)付け木/×摺り付け木】

マッチ。はやつけぎ。主に、明治時代に用いられた。

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精選版 日本国語大辞典 「擦付け木」の意味・読み・例文・類語

すり‐つけぎ【擦付木・摺付木】

  1. 〘 名詞 〙 マッチをいう明治時代の語。はやつけぎ。〔和英語林集成初版)(1867)〕
    1. [初出の実例]「日用の小器、『すり付木(ツケキ)』『シャボン』『メリヤス』又は酒油等食品類の如きものは」(出典:新聞雑誌‐四号・明治四年(1871)六月)

擦付け木の語誌

マッチには「燐燭奴(はやつけぎ)」、「火縄付け木」、「火寸(つけぎ)」、「唐人つけぎ」「唐人つけだき」など、多くの訳語があったが、明治初期に「すりつけぎ」が広まり、一〇年代には「マッチ」が一般的になった。

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