放紙(読み)はなちがみ

精選版 日本国語大辞典 「放紙」の意味・読み・例文・類語

はなち‐がみ【放紙】

  1. 〘 名詞 〙 殿上人出仕または宿直した日を記して、日給(にっきゅう)の簡(ふだ)の下にはる紙。
    1. [初出の実例]「ふだの三段に、名の下にをしたるかみをはなちがみといふ」(出典:日中行事(1334‐38頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の放紙の言及

【日給の簡】より

…表を3段に分け,上段に四位,中段に五位,下段に六位の官人の氏名を記す。上番の者は放紙(はなちがみ)と称する小紙片に日付を,宿直の者はさらに放紙の日付の下に〈夕〉の字を書いて自分の氏名の下にはり,それを集計したものを翌月1日に天皇に奏する。月奏という。…

※「放紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android