精選版 日本国語大辞典 「散らける」の意味・読み・例文・類語
ちら・ける【散】
- [ 1 ] 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
- ① =ちらかる(散)①
- [初出の実例]「お前と私との間も何となく気が散らけたやうになって来た」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)
- ② =ちらかる(散)②
- [初出の実例]「コレ、エエ、ぶたぬものが、此様に髪のちらけるはづはねえ」(出典:人情本・明烏後正夢(1821‐24)初)
- ③ =ちらかる(散)③
- [初出の実例]「よう来てくさした。さ、さ、散らけたとこぢゃが這入ってくさっし」(出典:綿(1931)〈須井一〉二)
- ④ =ちらかる(散)④
- [初出の実例]「苹果だってお菓子だって〈略〉みんなそのひとそのひとによってちがった、わづかのいいかをりになって毛あなからちらけてしまふのです」(出典:銀河鉄道の夜(1927頃か)〈宮沢賢治〉九)
- ① =ちらかる(散)①
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙