散らかす(読み)チラカス

デジタル大辞泉 「散らかす」の意味・読み・例文・類語

ちらか・す【散らかす】

[動サ五(四)]
まとまっていたものを、ばらばらにする。物を一面に乱雑に広げる。「子供部屋を―・す」
動詞の連用形に付いて、乱雑に…する、むやみに…する意を表す。ちらす。「食い―・す」「書き―・す」
[類語]散る散ずる散らばる散らかる散らす四散分散拡散散開飛び散る飛散飛ぶ雲散離散霧散散逸雲散霧消

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「散らかす」の意味・読み・例文・類語

ちら‐か・す【散かす】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「かす」は接尾語 )
  2. はなればなれに落ち飛ぶようにする。ばらばらになるようにする。他の動詞と複合して用いることも多い。「追いちらかす」「蹴ちらかす」など。ちらける。
    1. [初出の実例]「大地六種に震動すること、風の水を激(チラカイ)て、涌没して安からぬがごとし」(出典:石山寺本金光明最勝王経平安後期点(1050頃)一〇)
  3. 物を、あちこちに乱雑に広げる。ちらける。
    1. [初出の実例]「こなたかなた、さのみにあそばし、御ちらかし候まじく候」(出典:めのとのさうし(14C中か))
  4. 他の動詞の下に付けて、むやみに…する意を表わす。ちらける。
    1. [初出の実例]「守護になって、ききんせうず年には、天子のみくらのふる米をとりだいて、かしちらかし、くばってめいわく人(にん)にくばり、ちらかされうずと云心ぞ」(出典:玉塵抄(1563)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android