デジタル大辞泉 「散りぼふ」の意味・読み・例文・類語 ちり‐ぼ・う〔‐ぼふ〕【散りぼふ】 [動ハ四]1 散らばる。散り乱れる。「昼の蔦の葉の―・いたるを」〈増鏡・さしぐし〉2 離散する。また、落ちぶれさまよう。「京より―・ひ来たるなどを」〈源・玉鬘〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「散りぼふ」の意味・読み・例文・類語 ちり‐ぼ・う‥ぼふ【散ぼう】 〘 自動詞 バ四段活用 〙① 散りみだれる。ちらばる。ちらぼう。ちろぼう。[初出の実例]「みちのくに紙のたたう紙の細やかなるが〈略〉几帳のもとにちりぼひたり」(出典:枕草子(10C終)三六)② ちりぢりになる。離散する。また、落ちぶれさまよう。[初出の実例]「京よりちりぼひきたるなどを、たよりにつけて呼び集めなどして」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例