法則の辞典 「散乱の法則」の解説 散乱の法則【scattering law】 単に「散乱則」と呼ぶ場合もあるが,ファン・ホーヴェの中性子散乱についてのものがよく知られている.単位時間,単位立体角,単位エネルギー当たりの中性子の微分散乱断面積が,粒子の対相関関数で表現できる.その結果として,対相関関数 G(r,t)を空間時間のフーリエ変換形式で表現した散乱関数の G(r,t)の空間時間のフーリエ変換で書き直したものが散乱関数であるが,この散乱関数 S(Q,w) を中性子散乱則という.すなわち となる.このほかの,レイリー散乱*,ミー散乱*,ラザフォード散乱*などの各項も参照されたい. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報