新保(読み)しんぼ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新保」の意味・わかりやすい解説

新保
しんぼ

福井県北部、坂井市(さかいし)三国(みくに)町の一地区。九頭竜(くずりゅう)川河口左岸にあり、右岸の三国港と対する。中世阿古江(あこえ)浦、近世は泥原(どろはら)新保浦といい、廻船(かいせん)業で繁栄した。

[印牧邦雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の新保の言及

【三国湊】より

…明治後期に北陸本線,次いで三国線が開通し,港としての三国は衰退したが,今に残る民家や豪華な三国祭などから,往時の繁栄はしのばれる。 なお,三国湊対岸の阿古江はのちには新保と呼ばれ,江戸時代には町場があり道実家など交易で栄えた富商がいた。1644年(正保1)新保の船頭ら58人は船が難破して漂流,その経緯を記した《韃靼(だつたん)漂流記》が残る。…

※「新保」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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