ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂井市」の意味・わかりやすい解説 坂井〔市〕さかい 福井県北部に位置する市。福井平野の北部,坂井平野を中心に広がり,西では九頭竜川が日本海に注ぎ,東では加越山地が連なる。東部で石川県と接する。 2006年三国町,丸岡町,春江町,坂井町が合体し市制。市名は越前国坂井郡に由来。丸岡は江戸時代,丸岡藩の城下町だった。明治初期まで日本海有数の商港として栄えた三国港があり,漁港,貿易港として機能。 1970年代から三里浜で福井港および臨海工業地区テクノポート福井の建設が進められ,県外から各企業が進出した。坂井平野は県下随一の穀倉地帯。三里浜ではラッキョウ栽培が盛ん。このほかユリも特産する。漁業も行なわれ,ズワイガニ (エチゼンガニ) の水揚げが多い。滝谷寺鎮守堂は国の重要文化財,庭園は国の名勝に指定されている。丸岡城天守閣,上竹田の坪川家住宅 (千古の家) は国指定重要文化財。丸岡藩砲台跡,九頭竜川谷口近くの上久米田の六呂瀬山古墳群は国の史跡。陣ヶ岡台地 (→加越台地 ) 西岸の東尋坊 (国指定名勝・天然記念物) ,雄島,越前松島などは越前加賀海岸国定公園に属する。春江に福井空港がある。 JR北陸本線,えちぜん鉄道三国芦原線が市域を南北に走る。国道8号線,国道 305号線が通り,北陸自動車道の丸岡インターチェンジがある。面積 209.67km2。人口 8万8481(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本歴史地名大系 「坂井市」の解説 坂井市さかいし 2006年3月20日:坂井郡三国町・坂井町・春江町・丸岡町が合併・市制施行⇒【三国町】福井県:坂井郡⇒【坂井町】福井県:坂井郡⇒【春江町】福井県:坂井郡⇒【丸岡町】福井県:坂井郡 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報