新安方町(読み)しんやすかたまち

日本歴史地名大系 「新安方町」の解説

新安方町
しんやすかたまち

[現在地名]青森市安方一―二丁目の各一部

安方町の海側の町で、裡安方うらやすかた町ともいう。明治初年の「新撰陸奥国誌」に「北側に漁家散居し、長五丁二十四間一尺(中略)家数三十七軒」とある。安方町と同様に明治二四年(一八九一)以降青森駅前の町として発展した。

安方町と新安方町の東端に、越前えちぜん町があった。正保元年(一六四四)越前からの移住商人のために町割された(青森市沿革史)。貞享四年(一六八七)の青森町の検地では一三人の町人がいた(同書)。越前町は海産物商が多く、明治三八年青森魚介市場ができるまで、大きな海産物商が店舗を構え、弘前の金木屋と並び称された淡谷呉服店も越前町にあった(青森市町内盛衰記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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