繁昌(読み)はんじょう

精選版 日本国語大辞典 「繁昌」の意味・読み・例文・類語

はん‐じょう‥ジャウ【繁昌・繁盛・蕃昌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) さかえること。また、そのさま。繁栄はんせい
  2. (イ) ある家族・一族一門の人数が多くなり、勢いが盛んになること。
    1. [初出の実例]「有願書二枚〈略〉一枚為子息繁昌、殊祈申女児願」(出典:小右記‐永祚二年(990)九月七日)
    2. 「我朝には釈迦の道繁昌して、上下尽(ことごと)く帰依す」(出典:彝倫抄(1640))
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐閔公元年〕
  3. (ロ) 国・都市などに多くの人が集まって、商業活動や人々の生活が豊かに行なわれること。
    1. [初出の実例]「ふるき都はあれゆけば、いまの都は繁昌す」(出典:平家物語(13C前)五)
  4. (ハ) 商店・飲食店・会社などの客や取引が多くて利益も十分にあがること。はやること。「家内安全商売繁盛を祈る」
    1. [初出の実例]「売買店家繁昌、荘厳異他県」(出典:参天台五台山記(1072‐73)三)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「繁昌」の意味・わかりやすい解説

繁昌
はんしょう / ファンチャン

中国、安徽(あんき)省南東部にある蕪湖(ぶこ)市の県。揚子江(ようすこう)東岸、蕪湖市中心部と銅陵(どうりょう)市の間に位置する。寧銅線(南京(ナンキン)―銅陵)が通じる。人口28万0169(2010)。漢代に春穀(しゅんこく)県が、東晋(とうしん)時代に繁昌県が置かれた。隋(ずい)代に当塗(とうと)県に編入されたが、五代のとき南唐によってふたたび繁昌県が置かれた。県域は米、小麦ナタネアブラナ)、綿花などを産する農村地帯で、石炭鉄鉱石を豊富に埋蔵している。

[林 和生・編集部 2017年7月19日]

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普及版 字通 「繁昌」の読み・字形・画数・意味

【繁昌】はんじよう

栄える。

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