新撰組・新選組(読み)しんせんぐみ

精選版 日本国語大辞典 「新撰組・新選組」の意味・読み・例文・類語

しんせん‐ぐみ【新撰組・新選組】

幕末浪士の武力団体。はじめ幕府の浪士組として結成。文久三年(一八六三)京都に上ったが、指導者の一人清河八郎が尊攘派と通じたため分裂。近藤勇、芹沢鴨らは京都守護職松平容保(会津藩主)の支配と庇護のもとに組織を再建、新撰組と名づけた。間もなく内紛のため芹沢は斬られ、以後、近藤勇、土方歳三が隊長、副隊長として実権を握り、尊攘・討幕派志士浪士の弾圧に活躍した。鳥羽伏見の戦で敗走後、戊辰(ぼしん)戦争でも幕府軍として行動。近藤は下総(千葉県)流山で捕えられて斬首、土方は箱館五稜郭で戦死した。

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