新狩勝トンネル(読み)しんかりかちとんねる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新狩勝トンネル」の意味・わかりやすい解説

新狩勝トンネル
しんかりかちとんねる

北海道中央部、根室(ねむろ)本線落合(おちあい)―新得(しんとく)間の長さ5810メートルの鉄道トンネル。単線トンネルであるが、落合方の一部は複線トンネル。1962年(昭和37)着工、1966年開通。根室本線輸送難所である狩勝峠の1000分の25の急勾配(こうばい)を緩和し、老朽トンネルの取り替え、曲線改良を目的として建設された。トンネルの地質は片麻(へんま)岩で、主として全断面掘削工法により施工された。トンネル内に上落合信号場があり、石勝(せきしょう)線と根室本線がトンネル内で分岐している。

藤井 浩]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android