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かりかち‐とうげ〔‐たうげ〕【狩勝峠】
北海道日高山脈北部の峠。標高644メートル。石狩・十勝両地方を結ぶ交通の要地。国道38号線が通る。
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狩勝峠【かりかちとうげ】
北海道中部,新得(しんとく)町西端にあり,空知郡南富良野町との境界上に位置する。標高644m,国道38号線が通じ,十勝平野の雄大な展望で有名。根室本線が狩勝トンネルにより通じていたが,現在は峠の南部の新狩勝トンネルを通る。
→関連項目新得[町]|南富良野[町]
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かりかちとうげ【狩勝峠】
北海道中央部,日高山脈北部の鞍部で,石狩国と十勝国との境界にあたるのでこの名がある。1907年この峠を越える鉄道(根室本線)が狩勝トンネル(全長953m)の完成により開通し,十勝地方の開拓は急速に進んだ。鉄道で峠を越えるとトンネルの東口で急に視野が開け,十勝の大平野を車窓から望むことができる。66年この峠の南方に新狩勝トンネル(全長5790m)が完成して,現在の根室本線は低い山腹部に抜け出る。以前の鉄道線路の一部はそのまま残されてJRの運転試験線として使用されている。
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かりかちとうげ【狩勝峠】
北海道中南部日高山脈北部、石狩・十勝の境にある峠。十勝平野を眺望する景勝地。
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〔北海道〕狩勝峠(かりかちとうげ)
北海道中央部、石狩(いしかり)山地と日高(ひだか)山脈の鞍部(あんぶ)にある峠。上川(かみかわ)・十勝(とかち)両支庁の境界で、石狩川水系と十勝川水系の分水界でもあり、道央と道東を分ける。国道38号が通じ、峠からは十勝平野が一望できる。その北東約300mの雪覆(おお)い上の標高は634m。JR根室(ねむろ)本線は1966年(昭和41)に南方約4kmに新設した新狩勝トンネル経由に路線変更。旧線路の一部がJR実験線として残る。
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狩勝峠
かりかちとうげ
北海道中南部にある日高(ひだか)山脈の峠。標高644メートル。地名は石狩(いしかり)国と十勝(とかち)国の境界に位置することによる。道東と道西を結ぶ輸送の動脈で国道38号が日高山脈を横断している。1907年(明治40)峠下に狩勝トンネル(延長953メートル)をうがち、国鉄釧路(くしろ)線(現、JR富良野(ふらの)線および根室(ねむろ)本線の一部)が開通し、十勝側へ抜けたときの広大な展望で知られた。その後、1000分の20~1000分の25の急勾配(こうばい)と急カーブを緩和するため、1962年峠の南方約4キロメートルに新狩勝トンネル(延長5647メートル)建設に着手、1966年完成した。最高勾配は1000分の12。トンネルを出たときの景観は失われたが峠の展望台からは十勝平野を一望できる。[古川史郎]
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世界大百科事典内の狩勝峠の言及
【新得[町]】より
…南北に細長く,面積は東京都の1/2にあたるほど広い。町の南端にあって根室本線が通じる中心市街地新得は,1907年の鉄道開通以来,西に狩勝(かりかち)峠をひかえる鉄道の町として発展した。また森林が町域の大部分を占めるため,製材,チップ,合板など木材工場が立地する。…
※「狩勝峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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狩勝峠の関連キーワード
|南富良野(町)
|日高変成岩
|新得(町)
|日本新八景
|日勝道路
|分水界
|空知川
|道東
|道央
|山地
|上川